【12月2日 AFP】インド南東部チェンナイ(Chennai)にある国内有数のビーチが、先週から真っ白な泡で覆われている。同国の汚染問題が新たに露呈したものとみられており、泡は発生から4日目となった2日になっても残っている。

 白い泡が発生しているのは、都市に近いビーチとしては同国最長のマリーナビーチ(Marina Beach)。子どもたちは雲のように広がる泡の中で遊んだり、自撮りをしたりしているが、泡からは刺激臭が漂い、漁師らには近海に出ないよう当局から指示が出ている。

 この泡は、毎年雨期(モンスーン)になると発生するが、今年は特に多い。医師らは泡が皮膚に与える悪影響について警告しているものの、注意喚起はビーチに集う大勢の家族連れには伝わっておらず、子どもたちは泡の中で楽しそうに遊んでいる。

 タミルナド(Tamil Nadu)州汚染管理当局は、海岸沿いに数キロにわたって広がる泡の成分を分析していると明かした。

 チェンナイにある国立沿岸研究センター(National Centre for Coastal Research)のプラバカル・ミシュラ(Pravakar Mishra)研究員はここ数年、泡の量が増えるのを目の当たりにしてきた。

 ミシュラ氏は「泡の中に入るのは間違いなく体に良くないが、人々は危険性を全く理解していない」と懸念を示した。

 マリーナビーチは昔からチェンナイの人々の憩いの場となっており、週末には数万人が砂浜を埋め尽くす。かつて美しかったビーチに広がる汚染は、経済成長と同時に同国が直面する課題の表れだ。

 専門家らは、ここ数日の大雨の影響で未処理の汚水やリン酸肥料が海に流れ込んでいることが原因とみている。

 ミシュラ氏によると、泡の大部分は洗剤の残留物に他の廃棄物質が混ざったものだという。

 同氏は、チェンナイをはじめとする大都市で、汚水の40%しか適切に処理されていないと指摘。「残りは海に流れ込み、それで生じるのがこれ(泡)だ」と話している。(c)AFP