【12月2日 AFP】非常に強い勢力を伴った台風28号(アジア名:カンムリ、Kammuri)が、2日から3日にかけてフィリピンに上陸するとみられている。台風の接近を受けて同国では数万人が避難を余儀なくされたほか、首都マニラ近郊で開催中の東南アジア競技大会(SEA Games)への影響が懸念されている。

 気象予報によると、台風28号は強い雨と最大風速51メートルの強風を伴って、2日から3日にかけて同国東部に上陸する見込み。その後、東南アジア競技大会の会場があり、約1300万人が暮らすマニラ付近を通過するとみられる。

 上陸が予想されるマニラ南東のビコル(Bicol)地域では、すでに7万人近くの住民が避難した。

 同国の気象当局は、雨による土砂崩れや、東部沿岸地域で最高3メートルの高潮が発生する恐れがあると注意を促した。(c)AFP/Mikhail FLORES