【12月2日 AFP】19-20イタリア・セリエAは1日、第14節が行われ、インテル(Inter Milan)がラウタロ・マルティネス(Lautaro Martinez)の前半の2ゴールでSPALから2-1の勝利を収め、同日サッスオーロ(US Sassuolo)と引き分けたユベントス(Juventus)に代わってリーグ首位に復帰した。

 ホームのインテルは16分にマルティネスが先制点を決めると、さらにアントニオ・カンドレーヴァ(Antonio Candreva)のクロスからマルティネスが今季リーグ戦8ゴール目となる追加点を奪取。後半、マッティア・バローティ(Mattia Valoti)に1点を返されたが、19位のSPALをしっかり下した。

 アントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督の下、リーグ戦12勝目を挙げたインテルは、ユベントスとの直接対決に敗れた10月6日以来となる勝ち点1差の首位に返り咲いている。ユベントスを率いた経験もあるコンテ監督は「ユーベのようなチームが勝ち点3を取りこぼしたら、必ずその隙を突かなくてはならない」とコメントした。

 サッスオーロをホームに迎えた8連覇中の王者ユベントスは、レオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)のゴールで早々に先行したが、ジェレミー・ボガ(Jeremie Boga)とフランチェスコ・カプト(Francesco Caputo)のゴールで逆転を許すと、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)のPKでなんとか引き分けに持ち込んだ。

 12位のサッスオーロにユベントスとのアウェーゲームの初勝ち点を献上し、自らは今季ホームで初めて勝ち点を取りこぼしたユベントスは、今季無敗は維持しているものの、リーグ戦の引き分けはこれで3試合目となっている。マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督も「きょうは頭を使えなかった」と嘆いた。

 41歳のベテランGKジャンルイジ・ブッフォン(Gianluigi Buffon)は今季5試合目の先発出場を果たし、パオロ・マルディーニ(Paolo Maldini)氏が持つ647試合のリーグ記録まであと二つに迫ったが、悪夢のような試合となった。ボガの22分のゴールの場面では距離を詰めすぎてループシュートを決められ、カプトの2点目では、フアン・クアドラド(Juan Cuadrado)とマタイス・デ・リフト(Matthijs de Ligt)のパス交換のミスから逆転ゴールを許した場面ではボールをファンブルした。

 その他の試合では、ラツィオ(SS Lazio)が3-0でウディネーゼ(Udinese)を下して3位を維持した。リーグ得点王のチロ・インモービレ(Ciro Immobile)がPKを含む2得点を決めてリーグ戦のゴール数を17に伸ばし、ルイス・アルベルト(Luis Alberto)もPKから1点を決めた。

 ASローマ(AS Roma)は3-1でエラス・ベローナ(Hellas Verona)に勝利し、2日にサンプドリア(Sampdoria)と対戦するカリアリ(Cagliari Calcio)に代わってラツィオと勝ち点2差の暫定4位に浮上。昨季2位のナポリ(SSC Napoli)は1-2でボローニャ(Bologna FC)に敗れて7位にとどまり、公式戦連続未勝利が8試合に伸びている。(c)AFP/Emmeline MOORE