【12月4日 CNS】冬の感染症シーズンに備える北京市衛生健康委員会は、10月中旬から始めたインフルエンザワクチン接種に続き、「冬の愛国衛生キャンペーン」を開始した。

 委員会によると、冬は感染症の発生率が高い季節であり、インフルエンザをはじめウイルス性胃腸炎、流行性出血熱、鳥インフルエンザなどに感染する危険性が高まる。

「冬の愛国衛生キャンペーン」は、(1)ネズミやゴキブリなどの害虫が繁殖する場所の清掃活動の実施 (2)ネズミを媒介する病気のリスクを下げるための駆除 (3)感染症の予防に関する健康知識の普及――の主に三つの活動に分かれる。

 北京市内の各社区や町内会は現在、清掃活動を実施し、有害動物の繁殖地の除去に取り組んでいる。さらに北京市は11月、ネズミを駆除する大キャンペーンを展開。市内の地下パイプラインや緑地、住宅街、中小規模のレストランなどや、過去2年間の間に流行性出血熱が発生した地域に重点を置き、集中的にネズミを駆除した。

 また、市民に屋内の衛生環境を良くするよう呼びかけている。冬でも屋内にはハエやゴキブリなどがいる可能性があり、衛生環境改善により消化器官系感染症、特にウイルス性胃腸炎のリスクを効果的に減らすことができるとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News