【12月1日 AFP】米国で今年の「ブラックフライデー(Black Friday)」に当たる11月29日のネット通販売上高は、前年同期比19.6%増の74億ドル(約8100億円)と過去最高を記録した。アドビ・アナリティクス(Adobe Analytics)が30日公表した、米ネット小売トップ100社のうち80社の取引の調査結果で明らかになった。

 ネット通販の1日の売上高としては、昨年のブラックフライデー後の月曜日「サイバーマンデー(Cyber Monday)」の79億ドル(現在の為替レートで約8700億円)に次ぐ史上2位となった。

 アドビの調査によると、今年はスマートフォン経由の購入がネット通販売上高の39%を占め、前年同期比21%増となった。マーケティング情報サイト、アドビ・デジタルインサイト(Adobe Digital Insights)の主任アナリスト、テイラー・シュライナー(Taylor Schreiner)氏は「クリスマスが急速に近づいてきたため、消費者は(店で)行列に並ばず、手っ取り早くスマホを利用する傾向が強くなっている」と分析した。

 今年の感謝祭(11月28日)のネット通販売上高は42億ドル(約4600億円)。アドビ・アナリティクスは、今年のサイバーマンデーには前年同日比約19%増の94億ドル(約1兆円)と、過去最高を記録する見込みだとしている。(c)AFP