■拡散する不安

 今年3~4月に米エール大学(Yale University)とジョージ・メイソン大学(George Mason University)が行った調査では、米国人の60%が地球温暖化を「やや心配だ」と答え、23%が「非常に心配だ」と回答した。

 エール大学気候変動コミュニケーションプログラム(Yale Program on Climate Change Communication)のアンソニー・ライザロウィッツ(Anthony Leiserowitz)氏によると、気候変動への態度によって米国人は6つに分類されるが、気候問題を気に懸けるのは「上~中流の白人で高学歴のリベラル派」だとのステレオタイプは当てはまらない。

 6分類のうち唯一、人種や階級、学歴、政治信条などが共通しているのは「気候変動否定派」だけで、「高学歴の保守的な白人男性」が大多数を占めるという。言うまでもなく、この層は米ホワイトハウス(White House)を支配し、米議会の半数を占め、化石燃料業界など多くの米トップ企業を経営する層と重なる。