【11月28日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)は27日、グループH第5節が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は終盤に失点を喫しバレンシア(Valencia CF)と2-2で引き分け、今節では決勝トーナメント進出を決めることができなかった。

 敵地に乗り込んだチェルシーは、カルロス・ソレール(Carlos Soler)に先制点を奪われたものの、マテオ・コバチッチ(Mateo Kovacic)とクリスティアン・プリシッチ(Christian Pulisic)のゴールで逆転に成功。0-1で敗れたホームでの第1節のリベンジへリードを奪った。

 その後、ダニエル・パレホ(Daniel Parejo)のPKをGKケパ・アリサバラガ(Kepa Arrizabalaga)がセーブし、ピンチをしのいだチェルシーだったが、ダニエル・ヴァス(Daniel Wass)のクロスがそのままゴールに吸い込まれ、バレンシアに追いつかれた。

 同組の他の試合では、アヤックス(Ajax)がリール(Lille OSC)に2-0で勝利。この結果、勝ち点10のアヤックスが首位に立ち、チェルシーとバレンシアは8ポイントで並んでいる。3チームに勝ち上がりの可能性がある中で、チェルシーは2週間後に行われるホームでのリール戦に勝利すれば、16強入りが決まる。

 バレンシアが五つの決定機を逃したことでなんとか勝ち点1を拾ったチェルシーだが、チーム内得点王であるFWタミー・アブラハム(Tammy Abraham)は前半で負傷交代しており、大きな代償を払うことになるかもしれない。

 勝てば16強入りすることができたチェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、「勝っても負けてもおかしくなかった。どちらに転んでも不思議ではないオープンな試合で、自分たちが望んでいた展開ではなかった」とコメントした。「可能性はまだ残っているし、そのことをよしとしなければならない」

「彼らはわれわれのペナルティーエリアに何度も進入し、ゴールを脅かした。しっかりとした働きを見せ、粘り強く戦った選手たちをたたえないといけない。だが、もっと堅実な戦いをする必要があるときもある」 (c)AFP