【11月27日 AFP】米下院司法委員会は26日、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領のウクライナ疑惑をめぐる弾劾調査の新たな局面として来月4日に公聴会を開き、トランプ氏とその代理人を招致していると発表した。

 トランプ氏が大統領権限を乱用し、自らの政治利益となる調査を行うようウクライナに圧力をかけたとの疑惑をめぐって、民主党が多数派を占める米下院はこれまで2週間にわたる公聴会で、ホワイトハウス(White House)高官や外交官ら証人に質問を行ってきた。

 下院司法委員会のジェリー・ナドラー(Jerry Nadler)委員長は、トランプ氏に宛てた書簡で「同委員会は憲法上の義務を遂行しており、弾劾調査に貴殿が参加することを期待している」と述べた。また12月の公聴会では「弾劾の歴史的かつ憲法上の根拠」および「疑惑となっている貴殿の行為は、下院が弾劾条項を採択する権限を行使するに値するかどうか」について審議する予定だとつづった。

 弾劾調査を主導する民主党は司法委のこの発表に先立ち、トランプ氏の不正行為の詳細を記載した報告書を早ければ来週、感謝祭明けの議会再開後にも提出できると明らかにした。(c)AFP