【11月26日 CNS】近頃、中国・江蘇省(Jiangsu)淮安市(Huaian)盱眙県(Xuyi)の幼稚園で、昼寝の時間になっても園児が騒いでいたため、教諭が園児を並ばせ、自ら顔をたたかせる体罰を行う動画がネットに流れ、物議を醸している。

 動画によると、問題は18日午後2時23分に発生。画面の左下に「天都幼稚園─青空クラス29」との表示が見え、4人の園児が列をつくって、順番に自分の手で頬をたたいていた。列の前には、アイボリー色のオーバーを着た女性教諭が立っていた。列の1番目の女の子は、自分で頬を8回たたき、2番目の女の子は4~5回たたいてから女性教諭のほうを見て、やや間をおいてからまた頬をたたき始めた。クラスの他の園児らはみな、周りのベンチに座って注目していた。

 4人の園児が頬をたたき終わると、さらに3人の園児が列をつくり、頬をたたき始めた。ある園児は7~8回、10回以上たたく子どももいた。動画は1分超で、配信したネットユーザーによると、女性教諭は陳教諭で、自分で頬をたたいていた園児らは昼寝をしなかったために陳教諭から罰を与えられたように見えるという。

 盱眙県教育局の職員は22日、問題は実際に起こったことで、園名は「天都(Tiandu)幼稚園」と回答した。18日の昼、一部の園児が騒いで昼寝をせず、他の園児の休息に影響を与えていたため教諭が何度も注意したが、話を聞かないことから感情的になり、体罰に及んだという。

 職員によると、教育局はこの問題を重視し、同園に注意をした上で園長に対して訓戒を行い、陳教諭を解雇するよう命じた。

 この他、教育局は、体罰を受けた園児に対して心理カウンセリングを行うとともに、同県の幼稚園教諭に対し、教諭としての道徳の訓練を施し、二度と類似問題が起こらぬよう再発防止に取り組むとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News