【11月26日 AFP】インドの首都ニューデリーにある病院で、命に関わる遺伝子疾患のある男性患者(56)に対する手術が行われ、7.4キロというボウリング球ほどの重さの腎臓が摘出された。執刀医の一人が25日、明らかにした。過去に手術で摘出された腎臓の中では最大級のものだという。

 この執刀医は「腹部の半分を占める巨大な塊があった。大きな腎臓であることは分かっていたが、ここまで重いとは考えていなかった」と話した。

 常染色体優性多発性嚢胞(のうほう)腎という病気を患うこの男性患者の手術は先月、サー・ガンガ・ラム(Sir Ganga Ram)総合病院で行われ、2時間に及んだ。

 腎臓は重さは通常、120~150グラム、長さ12センチ程度だが、同医師によると、今回摘出された腎臓は45センチ近くあった。患者の容体は良好で、透析を受けながら腎臓移植を待っているという。

 ギネス世界記録(Guinness World Record)に認定されている、人間から手術で摘出された過去最大の腎臓は、2017年にアラブ首長国連邦(UAE)のドバイ(Dubai)で記録された4.25キロの腎臓だとされる。(c)AFP