【11月24日 AFP】インドネシアのスマトラ(Sumatra)島で21日、毒殺されたとみられるゾウ1頭の死骸が発見された。同国の自然保護当局が21日、明らかにした。スマトラ島では18日にも、頭部を切断され、象牙を剥ぎとられたゾウの死骸が見つかったばかり。

 25歳の雌のスマトラゾウの死骸は、アチェ(Aceh)州東アチェ(East Aceh)県にあるパーム油農園で見つかった。

 同州の自然保護局の医師であるローザ・リカ(Rosa Rika)は、「初期調査によれば、このスマトラゾウは毒殺されたとみられる」と述べ、死んだゾウの胃の内容物を分析して、死因を確認すると説明した。

 農園の開発による森林伐採の横行により、絶滅の危機にひんするスマトラゾウの野生生息地は減少し、住民との間で摩擦が生じており、さらにスマトラゾウの牙が違法な野生動物取引でもてはやされている。(c)AFP