中国のマラソン大会でまた恥知らずな不正、自転車使って2人が永久追放に
このニュースをシェア
【11月24日 AFP】中国の上海で17日に行われた上海国際マラソン(2019 Shanghai International Marathon)で、不正を行った2人のランナーに永久追放の処分が下された。主催者と国内メディアによれば、そのうち1人は自転車を使って距離を稼ごうとしたという。
【関連記事】亡くなったランナーは替え玉だった? 中国の市民マラソンで思わぬ不正発覚
中国では現在、マラソンやランニングがブームになっているが、その中でランナーの不正行為が相次いでおり、今回の上海国際マラソンでも新たな問題が発生した。今大会で違反行為による罰則を受けたランナーは4人。中でも一番大胆だったのは、男子選手のゼッケンをつけて出場し、自転車に乗っているところを見つかった女性ランナーだった。
主催者は、趙(Zhao、ツァオ)という名字のその女性が「レースの秩序を著しく乱した」として、上海国際マラソンをはじめとするあらゆる大会への生涯出場禁止を言い渡したことを発表した。国内タブロイド紙の「新京報(The Beijing News)」によれば、女性は自転車を使ったという。
女性と共謀した男性ランナーにも、「不正の過程全体に関与し、問題が起こるのを止めなかった」として永久追放処分が科された。二人には、中国陸上競技協会(CAA)からも処分が科される。
中国のマラソン大会では、3月の徐州国際マラソン(2019 Xuzhou International Marathon)でも、同じように女性ランナーが自転車を使っているところを見つかった。また2018年11月に深セン(Shenzhen)で開催されたハーフマラソン大会では、250人以上のランナーが不正に及び、その多くが近道を使っていた。(c)AFP