【11月22日 AFP】ドイツ・ハッセン州サッカー協会(HFV)は21日、地域リーグの試合中、退場処分を言い渡された直後に審判を殴った選手に3年間の出場停止処分を科し、その選手が所属するクラブにも6か月間の資格停止処分を言い渡した。

 FSVミュンスター(FSV Muenster)に所属する22歳のこの選手は、先月行われたTVセムト(TV Semd)とのリーグ戦で審判にパンチを浴びせたとして、今回の処分を受けることになった。

 試合中に殴られて意識を失った審判は、空路で病院に搬送された。

 また、独西部を本拠地とするFSVミュンスターにも、6か月の資格停止処分と500ユーロ(約6万円)の罰金が言い渡されている。

 HFVのテオドル・グライナー(Theodor Greiner)氏は、独スポーツ通信社SIDに対し「あんな行為はピッチ上で起きるべきでない。3年という期間は十分道理にかなっており、考えられる中で最も厳しい処分」とコメントした。

 グライナー氏は週末に行われるHFVの会合で、この選手に科した3年間の処分が「永久追放に変わる可能性が高い」と考えている。

 FSVミュンスターは今回の件を受けてすぐさまチーム活動を停止しており、クラブの会長は問題を起こしたこの選手が罰金の責任を問われるだろうと話している。

 独下部リーグでは20日にも、南西部におけるカップ戦の準決勝中に副審が殴られて倒れたため、試合が延期されるという暴行事件が起きていた。(c)AFP