【11月20日 AFP】ルーマニア西部ティミショアラ(Timisoara)で先週末、害虫駆除で致死量の化学物質がまかれ、3人が死亡、28人が病院に搬送された。当局は19日、害虫駆除業者の経営者を逮捕した。

 死亡したのは、3歳の幼児とその母親(28)、生後1週間の乳児だった。

 検察は現在、経営者を過失致死、人身傷害、毒物の不正取引の疑いで取り調べているという。

 保健当局は記者会見で、「法定上限を超える金属――おそらくアルミニウム――のリン化物の痕跡を検出した」と発表した。

 経営者の弁護人は通信社メディアファクス(Mediafax)に対し、経営者は殺虫剤について「強力だとは認識していたが、人体に有害または致命的とは一切知らなかった」と述べた。

 ティミショアラのニコラエ・ロブ(Nicolae Robu)市長はこの事業者について、害虫駆除を行う許可を得ていないと明らかにした上で、「全くもって無責任」と述べた。(c)AFP