【11月20日 Xinhua News】中国有人宇宙飛行プロジェクト総設計師(チーフデザイナー)で中国工程院院士(工学アカデミー会員)の周建平(Zhou Jianping)氏は第4回(2019)中国人間工学(ヒューマン・ファクターズ・エンジニアリング)サミットフォーラムで、中国は宇宙ステーションの建設を2022年前後までに終えて運用を開始する、当面の宇宙ステーションの規模は100トンで、3人を収容できると述べた。

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「宇宙ステーション建設の主な狙いは、地球近傍宇宙で単独の長期有人飛行技術を確立し、地球近傍宇宙で長期にわたり有人科学実験と宇宙資源の総合開発利用ができる力をもつ国にすることだ」と周氏は強調した。

 また次のように述べた。中国の宇宙ステーション建設は、国の状況合致と発展戦略目標の具体化などの原則に準拠するもので、現代の先進技術を活用し、使用効率を重視し、運用の経済性、適度な規模を追求している。現在計画中の宇宙ステーションの設計規模は100トンで、3人を収容することができ、拡大の余地が残されている。

 宇宙ステーションは今後、中国の宇宙科学研究の主要プラットフォームになるとされており、科学技術面で三つの目標が設定されている。1、大型宇宙施設の建設・運用技術を確立し、国際宇宙ステーションのレベルに到達またはこれに近づけるとともに、現代の技術成果を活用し、後発優位を生かして追い越す。2、軌道上の宇宙飛行士の飛行生活と健康をサポートする技術を確立する。宇宙ステーションの建設と応用において、クルーは中心的要因だ。宇宙飛行士は健康的な生活ができてこそ、効率良くミッションを達成できる。3、国家宇宙実験室を建設し、科学者にハイレベルな科学研究プラットフォームを提供することで、科学上のいくつかの分野で重要なブレークスルーを実現する。

 中国人間工学サミットフォーラムは中国宇宙飛行士科学研究訓練センター人間工学国家級重点実験室が発起設立したもので、今回は中国有人宇宙飛行プロジェクト弁公室と中山大学(Sun Yat-sen University)が共同主催し、16、17両日に広東省(Guagndong)広州市(Guangzhou)で開かれた。(c)Xinhua News/AFPBB News