【11月19日 AFP】米国のドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の弾劾調査の引き金となったウクライナ疑惑について、前国務長官のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)氏は18日、公共放送PBSのインタビューで、米国の影響力を個人的利益に用いようとする行動は「誤りだ」と述べた。

 トランプ氏がウクライナに対して軍事支援と引き換えに政敵であるジョー・バイデン(Joe Biden)前米副大統領に不利な情報の提供を求めたとされる疑惑をめぐり、民主党が主導する米下院は現在、トランプ氏の弾劾へ向けた調査を進めている。

 ティラーソン氏は18日、PBSのニュース番組「ニュースアワー(NewsHour)」に出演。トランプ氏を名指しすることや疑惑の詳細に触れることはなかったが、「個人的な要請を行うことや米国の資産を利用することは明らかに間違っている」「米国の対外援助や武器、影響力を利用して個人的利益を得ようとすれば、それは誤っている」と述べた。

 トランプ政権発足時、米石油大手エクソンモービル(ExxonMobil)の最高経営責任者(CEO)から国務長官へ転身したティラーソン氏は昨年3月、トランプ氏にツイッター(Twitter)投稿を通じて突然解任を言い渡され、それ以降、トランプ氏に対して批判的な見解を展開している。(c)AFP