【11月19日 AFP】米国野球殿堂(Baseball Hall of Fame)は18日、2020年の殿堂入り候補者を発表し、米大リーグ(MLB)のニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)で活躍したデレク・ジーター(Derek Jeter)氏ら18人が新たに選出された。

【関連記事】「家族は永遠」ジーター氏の永久欠番式典開催、松井氏も出席

 MLBで20年に及ぶ輝かしいキャリアを送ったジーター氏は、2014年に現役を引退。5度のワールドシリーズ制覇を経験したヤンキースの象徴は、資格獲得1年目での殿堂入りが有力視されている。

 他にはジーター氏とヤンキースで共にプレーしたジェイソン・ジアンビー(Jason Giambi)氏、アルフォンソ・ソリアーノ(Alfonso Soriano)氏、ボビー・アブレイユ(Bobby Abreu)氏らも新たに候補入りした。

 殿堂入り候補はMLBで10年以上プレーし、引退後5年以上経過した選手が対象となる。殿堂入りするためには全米野球記者協会(BBWAA)の400人以上の記者による投票で、75パーセント以上の得票が必要。投票結果は来年1月に発表される。

 過去に75パーセントの得票率に届かなかった選手にも殿堂入りの可能性は残されており、MLB歴代最多本塁打記録を持つバリー・ボンズ(Barry Bonds)氏や、ヤンキースやボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)でエースとして活躍したロジャー・クレメンス(Roger Clemens)氏らが注目される。

 ドーピングが横行した1990年代に活躍した両氏は、薬物の使用を指摘されてきたことが、これまで殿堂入りを果たせていない理由とみられている。(c)AFP