【11月18日 AFP】中国軍は18日、香港駐屯部隊が短時間出動し、デモにより生じたがれきの撤去作業などに当たったことを擁護するとともに、香港における暴力行為を終わらせることが「最も差し迫った課題」だという見方を示した。

 デモ隊と警察の激しい衝突が続いた香港に駐屯している部隊の兵士数十人が16日、このデモで使われたれんがや、がれきの撤去作業を行った。

 香港基本法では、中国人民解放軍(PLA)の部隊は香港当局が要請した場合に限って活動することが認められている。香港政府は16日、同部隊に出動を要請した事実はないとしていた。

 中国国防省の呉謙(Wu Qian)報道官は、タイ・バンコクで開かれた国防安保関連の会合で、魏鳳和(Wei Fenghe)国防相と米国のマーク・エスパー(Mark Esper)国防長官の会談後に報道陣からの質問に答えた。

 PLAの香港駐屯部隊の出動について呉報道官は「駐屯地付近で、バリケードを撤去している住民がいた。兵士らは住民と共にバリケードを撤去し、住民から歓迎された」と説明。

 さらに「暴力を食い止めて秩序を取り戻すことが、香港で最も差し迫った課題だ」と強調した。(c)AFP