デ杯の決勝R控える英監督、マレーの「素晴らしい仕事」に期待
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【11月18日 AFP】男子テニスの英国代表を率いるレオン・スミス(Leon Smith)監督は17日、けがからのカムバックを続けている元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray)が、翌日に開幕を控える国別対抗戦デビスカップ(Davis Cup 2019)の決勝ラウンドで「素晴らしい仕事」をしてくれるだろうと述べた。
今年初めにキャリア続行の望みを懸けた股関節手術を行ったマレーは、先月のヨーロピアン・オープン(European Open 2019)を制し2017年以来となるツアー優勝を果たした。
2015年のデビスカップで英国を優勝に導いたマレーは、兄のジェイミー(Jamie Murray)やダニエル・エヴァンス(Daniel Evans)、カイル・エドモンド(Kyle Edmund)、ニール・スクプスキ(Neal Skupski)と共に、今大会の英国代表メンバーに名を連ねた。
スミス監督は「アンディは元気はつらつだ」とコメントし、以下のように続けた。
「テニスに復帰できたことを、彼はもちろんこの上なく幸せに感じている」「彼は最高の状態を取り戻すため、非常に集中して信じられないほど必死にトレーニングを行っている」
「もし彼がメンバーに入れば、コート上で素晴らしい仕事をやってくれることは分かっている。それはエゴではなく、もちろん自信だ」
「彼は今でも非常に優れたテニス選手で、(他の)選手を鼓舞している。また同時に、皆さんは彼が耐え抜いてきたものを知ることになるだろう」
ワールドグループの廃止後、初めて行われるデビスカップの決勝ラウンドでワイルドカード(主催者推薦)を獲得した英国は、カザフスタンとオランダが入るグループEの本命になるとみられている。
それぞれの対戦はシングルス2試合、ダブルス1試合で構成され、すべて3セットマッチとなる。
サッカースペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するジェラール・ピケ(Gerard Pique)氏が率いる投資グループ「コスモス(Kosmos)」の提案によって新フォーマットになった決勝ラウンドは、18日に行われるロシア対クロアチア戦で幕を開ける。
しかし、6大会連続で決勝に進出するなど過酷なシーズンを送ったことで疲労に悩まされている世界4位のダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)が欠場を決めたため、決勝ラウンドに進出したロシアは戦力ダウンとなった。
一方、前年王者のクロアチアもけがでマリン・チリッチ(Marin Cilic)の欠場が決定している。
セルビアのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)と地元開催となるスペインのラファエル・ナダル(Rafael Nadal)はこの大会で全力を傾けることになるが、ナダルはここ数週間、腹筋の張りに悩まされている。
しかし、スペインのセルジ・ブルゲラ(Sergi Bruguera)監督によれば、四大大会(グランドスラム)で19度の優勝を誇るナダルは出場を望んでいるという。
「ナダルが素晴らしい時期を送っているのは事実」「彼は非常によくやっているし、出場を熱望している」 (c)AFP