【11月17日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)は16日、7日目が行われ、大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は7-5、6-3で第7シードの前回王者アレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に勝利し、ステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)との決勝へ駒を進めた。

 ファイナルズ出場は今年が4回目のティエムだが、これまでは3大会合計で3勝を挙げたのみで、グループ突破をしたことも一回もなかった。この日はファーストサービスを75パーセント以上の確率で入れてきたズベレフに対し、要所を締めて第1セットの第12ゲーム、第2セットの第6ゲームでブレークに成功。自身は4回あったブレークのピンチをすべてしのぎ、ストレートでズベレフを退けた。

 ティエムは「本当に大きな夢がかなった。1年の中でも最高に権威ある大会の一つで、決勝を戦うチャンスを手に入れることができた」とコメントした。

 今季の全仏オープン(French Open 2019)で準優勝するなど、これまでクレーコートのスペシャリストとみられていたティエムだが、10月のエルステ・バンク・オープン(Erste Bank Open 2019)で優勝したのに続いて、今大会でも決勝に進出し、ハードコートの室内大会で結果を残している。

 ティエムはそのことを指しながら「球足の速いハードコートの大ファン」になりつつあるとジョークを飛ばした。決勝では、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)を6-3、6-4で破った初出場のチチパスと優勝を争う。(c)AFP/John WEAVER