【11月15日 AFP】前米マサチューセッツ州知事のデバル・パトリック(Deval Patrick)氏(63)が14日、2020年の米大統領選に向けた民主党の候補者指名争いに加わった。最初の予備選までわずか3か月という段階での出馬は、民主党員の一部が有力候補者らに懸念を抱いていることを示すものだ。

 パトリック氏の出馬により、民主党の指名を争う候補は18人となった。

 アフリカ系米国人知事の草分け的存在であるパトリック氏は昨年、出馬を否定していた。パトリック氏の心変わりは、エリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員とバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員の左派色が強すぎる政策では、来年の選挙で民主党がドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領に勝つチャンスをつかみ損ねるのではないかとの中道派の懸念を浮き彫りにするものだ。

 中道派の有力候補であるジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領は、支持率で首位を争っているものの苦戦している。最初の予備選が来年頭に迫っているにもかかわらず、民主党は一枚岩にはほど遠い状況だ。(c)AFP/Peter HUTCHISON