【11月15日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は14日、各地で行われ、グループHのフランスはオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)が終盤に決勝点となるPKを決め、本拠地スタッド・ド・フランス(Stade de France)でモルドバを2-1で下した。

 W杯ロシア大会(2018 World Cup)王者のフランスは、同日の早い時間帯に行われたトルコ対アイスランド戦が0-0で終了したため、すでに本戦出場が決まった状態でこの一戦を迎えた。

 しかし9分、拙い守備からヴァディム・ラタ(Vadim Rata)にゴールを決められモルドバにまさかの先制を許し、今予選のホーム最終戦を祝福の夜にするという望みは危ういものとなった。

 ラファエル・バラン(Raphael Varane)のゴールで35分にスコアを1-1に戻したフランスだったが、GKアレクセイ・コセレフ(Alexei Koselev)がジルーからファウルを受けていたとして、モルドバの選手と監督から怒りの抗議を招くことになった。

 すると79分、リュカ・ディニュ(Lucas Digne)が倒され獲得したPKをジルーが決めた。世界ランキング175位のモルドバに逆転勝利したフランスは組首位に立ち、2位トルコに勝ち点2差をつけている。

 ジルーは仏のテレビ局に「PKの前にゴールを決められたし、そうすべきだった。要するに、理想的なスタートを切ることができなかったということ」とコメントした。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)に所属するジルーは、前回の代表ウイークからクラブではわずか20分しかプレーしていなかったが、この日は先発のチャンスを得た。

 フランスのディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、「ジルーが必要不可欠な選手でも、たとえそうでなくても、彼はとても有能で優れた選手」「チェルシーでプレー機会に恵まれていなかったとしても、このチームでは出場するチャンスがまだある」とコメントした。

 フランスは17日に行われる今予選の最終節でアルバニアのホームに乗り込み、この一戦はデシャン監督にとって同チームの指揮官として迎える通算100試合目となる。一方のトルコは敵地でアンドラと対戦する。(c)AFP/Martyn WOOD