【11月15日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は14日、各地で行われ、グループAではイングランドがモンテネグロに7-0で大勝し、本大会への出場権を手にした。

 イングランドは、チームメートのDFジョー・ゴメス(Joe Gomez)と身体的な衝突を起こし、今週初めにチームから外されることになったFWラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)を欠きながらも、来年行われる本大会でチームを優勝候補の一角に押し上げるであろう破壊力を披露し、通算1000試合目を白星で飾った。

 前半でハットトリックを達成したハリー・ケイン(Harry Kane)は、今予選7試合で11ゴールを挙げており、これで同チームの通算得点ランキングで歴代6位に浮上した。

 アレックス・オックスレイド・チェンバレン(Alex Oxlade-Chamberlain)とマーカス・ラシュフォード(Marcus Rashford)が得点を挙げたイングランドは、相手のオウンゴールでリードを広げると、さらにはタミー・アブラハム(Tammy Abraham)にも代表初ゴールが生まれた。

 7試合で33得点を奪い、グループAの首位通過を確定させたイングランドのギャレス・サウスゲイト(Gareth Southgate)監督は、「これまでは人数を割いて守る格下を相手に苦戦していたかもしれないが、今のわれわれにはそうしたチームのゴールをこじ開けられる選手がいて、それができるプレースタイルも備わっている」とコメントした。

「本戦出場を決め、冷静にそれを成し遂げた」

 スターリングの処分を公にするという決断が批判されるなど、サウスゲイト監督にとっては思いもよらない騒がしい一週間となったが、格下モンテネグロをチームがまたしても撃破したことでいくらかの安堵(あんど)感があった。

 サウスゲイト監督は「攻撃面のプレーの質は素晴らしかった」と続けた。「われわれはグループ首位突破を期待していたし、対戦した各国を完璧に粉砕した」

 しかし、スターリングとゴメスの衝突がチームの好パフォーマンスに水を差す時間帯もあり、ゴメスが終盤に途中出場を果たすと、一部の観客からはブーイングが飛んだ。

 スターリングはツイッター(Twitter)に、「私の過ちのせいでチームメートがブーイングされているのを見るのはつらかった」と投稿した。

「ジョーは間違ったことは一切していないし、頭を下げたまま必死にプレーする姿を見ていた。特に彼は難しい一週間を過ごした後だし、きょう途中出場してブーイングされたのは間違っている」 (c)AFP/Kieran CANNING