【11月12日 AFP】欧州サッカー連盟(UEFA)の監督フォーラムが11日にスイス・ニヨン(Nyon)で行われ、リバプール(Liverpool FC)のユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督やマンチェスター・シティ(Manchester City)のジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督、レアル・マドリード(Real Madrid)のジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のトーマス・トゥヘル(Thomas Tuchel)監督らが出席した。

 そこでは、前日に行われたイングランド・プレミアリーグのリバプール対シティ戦で激しい議論を呼んだビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)システムが話題となり、クロップ監督をはじめとしたトップチームの指導者たちは、同システムがしっかりと機能するには改善が必要だと主張した。

 クロップ監督は「改良し続けなければならない段階なのは明白」とコメントし、以下のように続けた。

「(VARシステムは)改善され得るし、人間によって多くのことがなされなければならない。われわれはまだ(どちらも)100パーセントではない」

「いくつかのミスが生まれる余地がある。正しい判断を下しさえすればよいのであって、誰も完璧を求めていない。それだけ」

 クロップ監督のコメントは、前日に行われた大一番でリバプールのペナルティーエリア内でDFトレント・アレクサンダー・アーノルド(Trent Alexander-Arnold)の腕にボールが当たったため、シティが簡単にPKを獲得できていたはずの6分の場面の議論を呼ぶVAR判定を受けてのものだった。

 結局この場面ではVARが介入して判定が変わることはなく、PKが与えられなかった。さらにそれから22秒後、ファビーニョ(Fabinho)が豪快なミドルシュートを決めリバプールが先制に成功したため、シティは二重の憂き目に遭うこととなった。

 UEFAの事務局長代理を務めるジョルジョ・マルケッティ(Giorgio Marchetti)氏は、画一性が必要だと述べたものの、この新たなシステムの定着を約束させるには時間が必要だと話した。

 マルケッティ氏は「われわれには今VARシステムがある。監督と審判団の代表が一緒になって話すのにとても有効」とコメントした。

「VARシステムの歴史は浅く、これがサッカーにおける革命であることを忘れないでおこう」「われわれに必要なのは画一性」

「微調整すべき点はあるが、VARシステムがもたらしたポジティブなことに目を向けなければならない」 (c)AFP