【11月14日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)は13日、4日目が行われ、大会第6シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)は、前年王者で第7シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)に6-3、6-2で圧勝し、準決勝進出を果たした。

 21歳のチチパスはビッグサーバーのズベレフから3度のブレークに成功するなどしてストレート勝ちを収め、直接対決の戦績を4勝1敗とした。

 先に行われた同組の一戦では、第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が第4シードのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev、ロシア)に大逆転で勝利しており、簡単に白星を手にしたチチパスの試合とは対照的だった。

 最終セットで1-5とリードされ、マッチポイントを握られていたナダルだったが、そこから逆転して6-7(3-7)、6-3、7-6(7-4)でメドベージェフを下し、なんとか大会に踏みとどまった。

 チチパスは第1セットの終盤、第8ゲームでブレークを奪って主導権をつかむと、しっかりとサービングフォーザセットでキープ。続く第2セットでは、勝利した11日のナダル戦のときのようなプレーをズベレフができずにいる中で、第1ゲームと第5ゲームでブレークした。

 メドベージェフとの初戦に続き、初出場となった今大会でいまだ1セットも落としていないチチパスは、「きょうは自分のパフォーマンスにとても驚いた」とコメントした。「すべてを完璧にこなした。でもコートで戦ったのは自分だけでなく、僕の応援に来てくれたたくさんの観客も同じ。仲間に囲まれたような状況だった」 (c)AFP/John WEAVER