【11月13日 AFP】男子テニスのロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は12日、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)戦を控え、今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)決勝で同選手に喫した黒星は「払拭(ふっしょく)」したと述べた。

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 10日のラウンドロビン初戦で大会第5シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)にストレート負けを喫した第3シードのフェデラーには、大きなプレッシャーがかかっていたが、この日は第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)を7-6(7-2)、6-3で下し、7度目の大会制覇へ望みをつないだ。

 同日に行われたもう1試合では、ティエムが第2シードのジョコビッチに6-7(5-7)、6-3、7-6(7-5)で勝利。これによりティエムの準決勝進出が決まり、1勝1敗同士のフェデラーとジョコビッチがもう一つの椅子を争うことになった。

 14日に行われる両者の直接対決は、フェデラーが自身のサービスゲームでチャンピオンシップポイントを二つ握りながらも激闘の末に敗れたウィンブルドン決勝の再戦となる。

 ベレッティーニ戦の後、ウィンブルドン決勝での敗戦は感情面や精神面で傷痕を残したかと問われた38歳のフェデラーは「いずれ分かるが、自分としてはすべて払拭されたと思っている」 と答えた。

 また、ジョコビッチ戦の黒星を乗り越えるのに2週間はかかったと続け、「あれからいろんなことがあった」「あの後互いに多くの試合を経験した。共に素晴らしい試合を振り返り、どちらもあの一戦から何かしらの自信を得られると思う」と話した。

「実際、彼とまた試合ができるのはうれしい。そういったすべてのことが、彼にリベンジするチャンスにつながったりするかもしれないが、結局のところ私が今戦っているのはATPファイナルズであって、ウィンブルドンの決勝ではない」 (c)AFP/John WEAVER