【11月13日 AFP】米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)、元サンフランシスコ・フォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)のQBコリン・キャパニック(Colin Kaepernick)が、単独のワークアウトの場を設け、リーグの仲介で各チームを招待したことが12日に分かった。

 ワークアウトについては、最初に米スポーツ専門チャンネルESPNが報じ、後にキャパニック本人がツイッター(Twitter)で認めた。

 キャパニックは「さっき代理人から、土曜日にアトランタ(Atlanta)でやるワークアウトについて、リーグ事務局から各チームへ連絡したという話があった」「状態は良いし、このために3年準備してきた。土曜日にヘッドコーチ(HC)やゼネラルマネジャー(GM)たちと会うのが待ちきれない」とコメントしている。

 キャパニックはフォーティナイナーズに所属した2016-17シーズン、黒人差別への抗議として国歌演奏中の膝つきを始めたことが大きな波紋を呼んだ。結局キャパニックはこのシーズン限りでフォーティナイナーズを退団し、それ以来、32歳となる現在まで声をかけるチームは現れていない。

 それでもすぐにプレーできる状態を保つべく、キャパニックは自主トレーニングを続けてきた。2017年には各チームが自分をわざと無視していると主張し、リーグを相手取った裁判も起こしたが、今年2月に和解が成立している。

 ESPNによれば、各チームには、16日のワークアウトを見に来て面談をしてみないかという内容のメッセージが送付された。キャパニックの状態を問い合わせるチームもすでにいくつかあるという。(c)AFP