米大統領選候補のブティジェッジ氏、州レベルの世論調査で初のトップに アイオワ州
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■分断された米国を一つに
ブティジェッジ氏は、青と黄色で塗装された自身のバスの車内で最近行われたAFPのインタビューで、「人々は自分たちが手にしているものとは逆のものを求める。私は今の大統領とは正反対だと言いたいね」と語った。
町の公会堂などで開いてきた集会でブティジェッジ氏は、トランプ大統領の下で分断が進んだ米国を一つにすることを目指していると繰り返し訴え、それは過激で大きな犠牲を払う発想では実現できないと強調。医療や気候変動などの問題に対処するには、より現実的な進め方や、財政規律を反映させた政策が重要だと主張してきた。
穏やかな理性がにじみ出るブティジェッジ氏は、主な対立候補のバイデン氏やウォーレン氏、サンダース氏とは異なり、選挙運動中に大声を上げることはめったにない。
有権者らはブティジェッジ氏について、アフガニスタンで従軍していた退役軍人としての経歴や、市長として思い切った政策をとってきたことについて敬意を表している。
ブティジェッジ氏は、バイデン氏と同じ中道派。バイデン氏の討論会における弱々しい振る舞い、平凡な選挙遊説、そして高齢であることを理由に、多くの人がバイデン氏への支持を見直している。
ニューハンプシャー州に住む50代のマイケル・マクラウド(Michael McLeod)さんは、「私がピート市長で好きなのは、左にも右にも偏り過ぎていないところだ」と述べた。マクラウドさんは誰に投票するか決めていないが、ブティジェッジ氏支持に傾きつつある。
映像制作者のT・J・スラン(T.J. Thran)さん(25)は、ブティジェッジ氏の明確な演説や、多様性を受け入れる姿勢を評価し、バイデン氏は「私の心をつかんでいない」と明かした。
しかしスランさんは、米大統領選の主要候補者としては初めて同性愛者であることを公表しているブティジェッジ氏は、労働者階級の有権者の支持を得られないかもしれないと心配している。(c)AFP
