【1月4日 AFP】ロブ・グリーンフィールド(Rob Greenfield)さん(33)は、いつも誰かの車に乗せてもらっている。なぜなら車を持っていないからだ。グリーンフィールドさんは二酸化炭素排出量を減らすため、ライドシェアを利用している。だが、昨年はもっと過激な方法も試してみた――1年間、食費を全く使わないで生活したのだ。

 グリーンフィールドさんは自分で育てた野菜や自分で釣った魚だけを食べた。時には、高速道路に残されていた車にひかれて死んだ動物さえも食べたという。「自然は私の庭であり、食品庫であり、薬局でもある」。環境活動家グリーンフィールドさんの食料を買わずに1年間過ごす試みは、昨年11月10日に無事終了した。

 グリーンフィールドさんがこの試みを行ったフロリダ州オーランド(Orland)は人口約250万人の都市で、有名なテーマパークが複数あることで知られている。狩猟採集生活には不向きな場所にも思えるが、亜熱帯気候が都会という立地の埋め合わせをしてくれた。

 グリーンフィールドさんはAFPに、「ここ1年に私が食べたものは100%、自分で栽培したものや採ったものだ。食料品店にもレストランにも行ってないし、バーでビールを飲んでもいない」と語った。

「自分が食べているものに疑問を持ち、食生活を変え、自分で育てたものを食べ、地元の農家を支援するというきっかけを人々に与えたかった。地球や私たちの共同体、そして私たち自身にとってより良い食生活を送ってほしいと思った」