【11月11日 AFP】ラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)を制したスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)の優勝パレードが、10日で4日目を迎え、故郷に凱旋(がいせん)した主将のシヤ・コリシ(Siya Kolisi)は、オープントップバスの上からトロフィーを掲げた。

 この日のパレードは、ポートエリザベス(Port Elizabeth)の黒人居住区(タウンシップ)を通った。コリシは、ポートエリザベス郊外のズウィデ(Zwide)にある砂利のスポーツ場で初めてラグビーボールを握った。

 曇り空の下、パレードに駆け付けた人の中には、後に南アフリカ代表になるコリシの小学校時代の先生で、同選手に初めてラグビーを教えたエリック・ソングウィキ(Eric Songwiqi)さんの姿もあった。

 ソングウィキさんはAFPに対し、小学生時代のコリシについて「お昼休みになると、子どもたちはさっさと食事を済ませて、私のところにラグビーボールを借りにきていた」「シヤは小柄で脚は細かったが、力強かったのを覚えている。ボールを持った時にあふれ出る情熱はものすごかった」と話した。

「この子は一生懸命だし、礼儀正しくしっかりとしていて、ラグビーに対する情熱も素晴らしいから絶対に成功すると思っていた」「彼がスプリングボクスのキャプテンを務めていることに驚きはない。まだ12歳だったが、彼のリーダーとしての素質は分かっていた」

「自分の教え子が頑張っていて本当にうれしい。彼がウェブ・エリス・カップ(Webb Ellis Cup、W杯の優勝トロフィー)を掲げた時は、自分もその一部を担ったんだと感じた」

 7日から始まった南アフリカ代表の優勝パレードは、11日にケープタウンで最終日を迎える。(c)AFP