【11月11日 AFP】男子テニス、ATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)が10日に開幕し、大会第2シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)は6-2、6-1で第8シードのマッテオ・ベレッティーニ(Matteo Berrettini、イタリア)に圧勝し、初戦を白星で飾った。

 前週に世界ランキング1位の座をラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)に譲ったジョコビッチだが、今大会ではロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)に並ぶ最多6度目の大会制覇に加え、6度目の年度末ナンバーワンになることを目指している。

 ジョコビッチが王座を奪還するには、今大会で少なくとも決勝に勝ち残らなければならない。一方のナダルは体の状態が懸念されている。仮にジョコビッチが世界1位でシーズンを終えれば、ピート・サンプラス(Pete Sampras)氏が持つ最多記録に並ぶことになる。

 この日のジョコビッチは、初出場のベレッティーニを相手に7本中5本のブレークポイントを生かし、わずか63分で23歳の挑戦を一蹴した。「また戻ってこられて最高の気分」と話したウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)覇者は、「今年はロンドン(ウィンブルドン)で素晴らしい時間を過ごせたし、この会場では何年も良いプレーができている」と語った。

「彼にとって初めてのATPファイナルズの試合は簡単ではなかったと思う。相手が緊張するのは最初から分かっていたし、自分としては良いパフォーマンスをするために経験を生かした」「長い間ここのコートのコンディションを楽しんでいる」「自分のテニスに合っているが、マッテオのようなビッグサーバーとの試合は常に簡単ではない」 (c)AFP/John WEAVER