【11月8日 AFP】米メディアは7日、富豪で前ニューヨーク市長のマイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)氏(77)が2020年米大統領選に向けた民主党候補指名争いに加わる準備を進めていると報じた。

 米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)など複数のメディアは、ブルームバーグ氏が今週、少なくとも一つの州で予備選に立候補するための書類を提出する見通しだと伝えた。

 ブルームバーグ氏は3月に不出馬を表明していた。しかし、同氏の顧問によると、ここ何週間か出馬を検討していたが、最終的な決断はしていなかったという。

 金融界に近いブルームバーグ氏は中道派と目されている。中道派にとっては、民主党予備選の有力候補であるエリザベス・ウォーレン(Elizabeth Warren)上院議員とバーニー・サンダース(Bernie Sanders)上院議員は左派色が強すぎる。

 ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙はブルームバーグ氏の出馬計画に詳しい情報筋の話として、「彼は(支持率トップの)ジョー・バイデン(Joe Biden)氏は弱く、サンダース氏とウォーレン氏では勝てないと考えている」と伝えた。

 大統領選でドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領と争う民主党候補者の指名争いには現在も17人が残っており、ブルームバーグ氏が出馬すればさらに混戦になるとみられる。(c)AFP