【11月6日 AFP】(更新、写真追加)中東ヨルダンの人気観光地ジェラシュ(Jerash)で6日正午(日本時間午後7時)ごろ、外国人観光客4人を含む計8人が刃物で刺され負傷した。当局が明らかにした。

 治安当局者によると、観光で同地を訪れていたメキシコ人3人とスイス人女性1人に加え、ヨルダン人ガイド1人、容疑者を制止しようとした警備員1人が負傷し、病院へ搬送された。容疑者は即座に身柄を拘束されたが、襲撃の動機は不明という。

 病院で負傷者を見舞ったサード・ジャビル(Saad Jaber)保健相は、計8人が負傷したと説明。うち4人は中程度または重度の傷を負っており、残る4人は軽傷だと述べた。

 匿名を条件にAFPの取材に応じた治安当局筋によると、容疑者は22歳の男で、同国スーフ(Souf)のパレスチナ難民キャンプ出身だという。

 ジェラシュは首都アンマンから50キロほど離れた同国北部にある。ヨルダンでは2016年12月にも、十字軍時代の城塞跡で知られる中部カラク(Karak)の観光名所で襲撃事件が起き、10人が死亡、30人が負傷している。この事件については、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出している。(c)AFP