【10月29日 AFP】シリアの潜伏先で米軍の急襲を受け自殺したイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者について、AFPの取材に応じた米国防総省筋は28日、遺体が米軍によって海に水葬されたことを明らかにした。

 水葬が行われた日時と場所は不明だが、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の創設者ウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の遺体と同様の措置が取られたことになる。ビンラディン容疑者は2011年、パキスタンで米軍特殊部隊によって殺害された後、海に水葬された。

 バグダディ容疑者はシリア北西部に潜伏していたが、先週末に行われた米軍特殊部隊の急襲作戦で、出口のない地下トンネルに追い詰められ、自爆ベストによって自殺した。報道によれば、遺体は現場から移され、生体認証技術やDNA検査で本人と確認された。米軍制服組トップのマーク・ミリー(Mark Milley)統合参謀本部議長は「遺体の処理は完了した。不備はない。適切に行われた」と説明している。(c)AFP