【11月5日 AFP】米国は4日、タイの首都バンコクで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)との首脳会議で、中国が南シナ海(South China Sea)の領有権をめぐり対立する各国を威嚇していると主張し、中国との間で非難の応酬を繰り広げた。

 ロバート・オブライエン(Robert O'Brien)米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は会議での発言で、米国が中国に対し取ってきた批判的姿勢を強め、「中国は、ASEAN諸国による沖合の資源開発を阻止するために威嚇している」と非難。その後記者団に対し「大国は他の国をいじめるべきでない」と述べた。

 一方、中国の楽玉成(Le Yucheng)外務次官は、南シナ海問題をめぐる米国の発言についての質問に対し、外部の国が「干渉」していると返答。「一部の域外の国は、波穏やかな南シナ海を受け入れられず、遠くからここまでやって来て波風を立てている」と非難した。

 この発言を受けてオブライエン氏は「私たちは自らが干渉者だとは考えていない」と応酬。「われわれは他の国とは違い、招待された時には必ず来る」と述べた。(c)AFP