【11月4日 AFP】19F1第19戦米国GP(United States Grand Prix 2019)は3日、決勝が行われ、2位に入ったメルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が通算6回目となる年間王者の座を確定させた。バルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)がアクシデント続出の決勝を制し、優勝を飾った。

 ハミルトンは5番手スタートから強い意志で攻め、レース中2回トップに立ったが、2ストップ戦略を取ったボッタスとのタイヤの消耗度の差が最後に響き、1位を守ることができなかった。しかし、残り数周でボッタスに抜かれながらも、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)の追い上げはしのぎ、年間優勝を確定させた。

 2008年と14年、15年、17年、18年に続く6回目のドライバーズタイトルを獲得したハミルトンは、通算5回で並んでいたファン・マヌエル・ファンジオ(Juan-Manuel Fangio)氏を抜いて歴代単独2位となり、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の最多7回まであと一つに迫っている。また150回目の表彰台フィニッシュと、31戦連続となる入賞圏内フィニッシュも決めた。

「信じられない。本当にありがとう」と無線でチームに感謝したハミルトンは、チャンピオン用と書かれたスペースにマシンを止めると、家族や友人の腕の中に飛び込んだ。

「正直に言うなら、ただただ感無量だ。すごくタフなレースで、バルテリは素晴らしい走りをした。選手として、今が最高にフレッシュだと感じている。残りのシーズンもこれを続けたい」

 今季4勝目、通算7勝目を挙げたボッタスは「良い勝利だった」「個人的には今年の目標を達成できなかったが、ルイスは年間王者にふさわしい。良いシーズンを送っている」とコメントした。

 フェラーリ(Ferrari)勢はセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)がサスペンションの破損で序盤にリタイアを強いられたが、シャルル・ルクレール(Charles Leclerc)がフェルスタッペンに続く4位に入り、マッティア・ビノット(Mattia Binotto)代表の50歳の誕生日に意地を見せた。

 レッドブルのアレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)が5位入賞。ルノー(Renault)のダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)が6位に入り、これにランド・ノリス(Lando Norris)とカルロス・サインツ・ジュニア(Carlos Sainz Jr.)のマクラーレン(McLaren)勢、ルノーのニコ・ヒュルケンベルグ(Nico Hulkenberg)が続いた。(c)AFP