【11月3日 AFP】19-20スペイン1部リーグは2日、第12節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はレバンテ(Levante)に1-3でまさかの敗戦を喫したが、レアル・マドリード(Real Madrid)とアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)がそろって引き分けたため、首位の座を守った。

 前半にリオネル・メッシ(Lionel Messi)がPKからここ5試合で6点目となるゴールを決めたバルセロナだったが、レバンテが見せた60分過ぎからの7分間の反撃に王者はなすすべがなかった。

 61分にホセ・カンパーニャ(Jose Campana)、63分にボルハ・マジョラル(Borja Mayoral)が立て続けに得点したレバンテは、68分にはネマニャ・ラドヤ(Nemanja Radoja)が3点目を決めてバルセロナに引導を渡した。

 バルセロナが敗れるたびに進退問題が生じるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は、選手のパフォーマンスにがくぜんとしているか、辞任は頭にあるかと問われると「どちらの質問も答えはノーだ」と応じた。

 なお、バルセロナはルイス・スアレス(Luis Suarez)が右ふくらはぎを痛めて41分で途中交代。5日に行われる欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)のスラビア・プラハ(Slavia Prague)戦への出場が危ぶまれるなど、踏んだり蹴ったりの一日となった。

 敵地エスタディオ・ラモン・サンチェス・ピスフアン(Estadio Ramon Sanchez Pizjuan)に乗り込んだアトレティコは、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)のPK失敗もありセビージャFC(Sevilla FC)と1-1でドロー。また、本拠地サンチャゴ・ベルナベウ(Santiago Bernabeu Stadium)で幾多のチャンスを逃したレアルは、レアル・ベティス(Real Betis)と0-0で引き分けた。

 レアル、アトレティコ、そしてセビージャは勝利すれば首位に立つチャンスを手にしていたが、いずれもリーグの主導権を握ることはできなかった。

 この結果、バルセロナは勝ち点22で首位に立っているが、レバンテ戦はタイトルを争うライバルを勇気づける結果となった。2位には同勝ち点で得失点差によりレアルが、3位には上2チームより試合の消化が一つ多いアトレティコが1ポイント差でつけている。

 なお、現時点で5位につけるグラナダ(Granada CF)は、3日にレアル・ソシエダ(Real Sociedad)に勝利すれば首位に浮上する。(c)AFP/Thomas ALLNUTT