【11月1日 AFP】男子テニス、パリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2019)は31日、シングルス3回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は第16シードのスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)を6-4、6-4で下し、準々決勝進出を決めた。

 33歳のナダルはすでに、来週発表される世界ランキングでノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)から首位の座を奪還することが確定しているが、今大会で初優勝を飾れば、今月行われるATPワールドツアー・ファイナルズ(ATP World Tour Finals 2019)を待たずして、世界1位でのシーズンフィニッシュを決めることができる。

 ジョコビッチがカイル・エドモンド(Kyle Edmund、英国)を7-6(9-7)、6-1で破って先に8強入りを決める中、目を見張るパフォーマンスを披露し快勝を収めたナダルは、四大大会(グランドスラム)で3度の優勝を誇るワウリンカとの通算戦績を19勝3敗とした。

 パリ・マスターズとATPファイナルズを一度も制したことがなく、これまでに獲得した84タイトルのうちインドアでの優勝はわずかに2度となっているナダルは、「あらゆる状況に適応する能力を備えていく、それがこのスポーツの素晴らしいところ」とコメントした。

 第2セットの途中、腹痛を解消するためコート上にドクターを呼んだナダルは準々決勝で、2本のマッチポイントをしのぎジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff、ドイツ)を2-6、6-4、7-6(8-6)で下したワイルドカード(主催者推薦)のジョーウィルフリード・ツォンガ(Jo-Wilfried Tsonga、フランス)と対戦する。

 他の試合では、第13シードのガエル・モンフィス(Gael Monfils、フランス)がラドゥ・アルボット(Radu Albot、モルドバ)に4-6、6-4、6-1で勝利。

 モンフィスは1セットダウンで迎えた第2セットでも先にブレークを許したが、そこから逆転し、自身2度目となるATPファイナルズ出場にあと1勝と迫った。

 モンフィスは4強の座を懸け、第6シードのアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)から初勝利を挙げたデニス・シャポバロフ(Denis Shapovalov、カナダ)と激突する。(c)AFP