【10月31日 AFP】ラグビーイングランド代表のエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)は31日、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)決勝の南アフリカ戦に向けたメンバーを発表し、相手が脅威的なフィジカルを伝統とするスプリングボクス(Springboks、南アフリカ代表の愛称)であろうとも、チームは「何も恐れずにプレーする」と強調した。

 今大会の南アフリカはフォワード陣の強力なフィジカルで相手を圧倒し、特に準決勝では19-16でウェールズをねじ伏せ、横浜国際総合競技場(International Stadium Yokohama)で行われる来月2日の大一番に勝ち進んだ。

 一方、イングランドも強力なフォワード陣を擁しており、プレーの幅を広げながら決勝トーナメントではオーストラリアに40-16で圧勝すると、準決勝では前回覇者のニュージーランドを19-7で撃破した。

 ジョーンズHCは決勝の先発メンバー15人を発表した後、「この試合のために4年間準備してきた」とすると、「どのようなプレーを目指すのか、われわれの戦術は明確で、選手の体調も万全だ。だから、土曜日(11月2日)は何も恐れずにプレーしていきたい。とにかく試合に出てプレーするだけだ」と報道陣に語った。イングランドの先発メンバーは、準決勝から変更はなかった。

 2003年大会の決勝ではオーストラリアの指揮官としてイングランドに敗れ、4年後に仏パリで行われた2007年大会の決勝では、南アフリカのアドバイザーとしてイングランドを倒したジョーンズHCは、「南アフリカが試合を譲ってくれないのは分かっている。激しく襲い掛かってくるだろう」と予想を口にした。

「彼らの伝統的な武器は、世界屈指の脅威的なフィジカルだ。だから、われわれはそれを取り除かなければならない」

 決勝ではイングランドが世界1位、南アフリカが2位でキックオフを迎えるが、ジョーンズHCは最後の大一番ではランキングは「全く関係ない」と主張した。

 南アフリカ戦に臨むイングランドの登録メンバーは以下の通り。

先発メンバー:エリオット・デイリー(Elliot Daly)、アンソニー・ワトソン(Anthony Watson)、マヌ・ツイランギ(Manu Tuilagi)、オーウェン・ファレル(Owen Farrell)、ジョニー・メイ(Jonny May)、ジョージ・フォード(George Ford)、ベン・ヤングス(Ben Youngs)、ビリー・ヴニポラ(Billy Vunipola)、サム・アンダーヒル(Sam Underhill)、トム・カリー(Tom Curry)、コートニー・ロウズ(Courtney Lawes)、マロ・イトジェ(Maro Itoje)、カイル・シンクラー(Kyle Sinckler)、ジェイミー・ジョージ(Jamie George)、マコ・ヴニポラ(Mako Vunipola

リザーブメンバー:ルーク・カウアンディッキー(Luke Cowan-Dickie)、ジョー・マーラー(Joe Marler)、ダン・コール(Dan Cole)、ジョージ・クルーズ(George Kruis)、マーク・ウィルソン(Mark Wilson)、ベン・スペンサー(Ben Spencer)、ヘンリー・スレイド(Henry Slade)、ジョナサン・ジョセフ(Jonathan Joseph

(c)AFP/Julian GUYER