【10月31日 AFP】女子テニス、WTAファイナルズ(WTA Finals Shenzhen 2019)は30日、中国・深セン(Shenzhen)で4日目が行われ、連覇を狙う大会第8シードのエリナ・スビトリーナ(Elina Svitolina、ウクライナ)が第5シードのシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)に7-5、6-3で勝利し、準決勝進出を決めた。

 スビトリーナはベースライン上での長いラリーで、38本のアンフォーストエラーを記録するなど珍しくミスが多かったハレプを上回り、1時間39分で快勝。28日に第2シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)をストレートで下していたスビトリーナは、4強一番乗りを決め、パープルグループを首位で通過することになった。

 スビトリーナは試合後、「好守のバランスをうまく取ることが重要」「それに取り組み続けているし、今週はうまくいっている」とコメント。一方のハレプは、大会に勝ち残るには状態を上げる必要があるとし、「このグループを突破したいから本当に勝ちたい」「少しだけ疲れがあるから、回復してきょうよりも良いプレーができればうれしい」と話した。

 一方、プリスコバと対戦した第4シードのビアンカ・アンドレスク(Bianca Andreescu、カナダ)は、第1セットを3-6で落としたところで負傷棄権し、敗退が決まった。

 19歳の新鋭は、第1セットの第3ゲームでワイドサーブをリターンしようとして左膝を負傷。その後メディカルタイムアウトを取ると、何重にもテーピングをした。ここまで未勝利のアンドレスクは勇敢にプレーを続けたが、明らかに足を引きずり、第1セット終了後にリタイアした。

 今大会最年少のアンドレスクは「膝からパキッという音」が聞こえたと話したが、来月1日に行われるスビトリーナとのグループ最終戦に出場するかどうかは不明だ。もう一方の試合では、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2019)女王のハレプとプリスコバが準決勝進出を懸けて対戦する。(c)AFP/Tristan Lavalette