【10月30日 AFP】タイの官報「王国政府公報(Royal Gazette)」は29日、同国のマハ・ワチラロンコン(Maha Vajiralongkorn)国王(67)が「不貞行為」などを理由に、王室警護隊員4人を解雇したと発表した。同国では先週にも、国王の配偶者が「不実」を理由にあらゆる称号を剥奪されたばかり。

 王国政府公報によると、ワチラロンコン国王は警護隊員2人を「寝室の警護」から免職するよう命令した。2人は「不適切な行為と姦通」に及んだとしている。また別の2人は、護衛隊の基準に満たなかったとして一切の補償なく解雇された。

 タイ王室は不敬行為を禁じる法律で保護されており、王室の動きに関する詮索は、国内では事実上不可能となっている。

 だが、今回の解雇劇は、世界の中でも群を抜いて裕福な王族とされるタイ王室の内部を垣間見るまれな機会となった。

 先週には、国王の配偶者であるシニーナート・ウォンワチラーパック(Sineenat Wongvajirapakdi)さん(34)が「不実な行為」に加え、国王の4人目の配偶者スティダー・ワチラロンコン・ナ・アユタヤ(Suthida Vajiralongkorn na Ayudhya)さんの「王妃即位に反発する行動」を取ったとして、全ての称号を剥奪された。シニーナートさんは、100年近く誰にも与えられていなかった称号を3か月前に与えられたばかりだった。(c)AFP