【10月29日 CNS】第22回中国北京国際科技産業博覧会(CHITEC)が24日、北京の中国国際展覧センターで開幕し、2022年北京冬季五輪に向けた先端技術も公開された。

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 会場は面積3.8万平方メートルで、19の展示エリアに分けられた。人工衛星探測機の模型や医療ロボットのほか、人工知能(AI)、5G、新エネルギーを使った最新機器が並ぶ中、今年は初めて冬季五輪関連エリアが登場。スタジアム建設、セキュリティー、トレーニング施設、競技会場などのテーマに分かれ、最先端技術がお披露目された。

 展示エリアの入り口では、北京冬季五輪の競技会場の一つ「国家ボブスレー・リュージュ・スケルトンセンター」の模型が多くの見学者の目を引き寄せた。アジアで3番目、中国では初めての専用トラックで、16のコーナー全体で「龍」の形になっている。

 トラックの本体工事はすでに完成しており、中国が独自で開発した「吹付けコンクリート製法」を採用し、外国勢の独占を打ち破った。鉄筋、パイプ、コンクリートの間を100%圧縮して高密度を実現。冷却効果に影響を及ぼすような隙間が生まれない技術を開発した。さらに3Dスキャナーを使用し、工事を進める間もトラック表面の平面度を追跡測定・分析して最高品質を保つことに成功した。

 北京理工大学(Beijing Institute of Technology)は、スキー選手が屋内で全方向の訓練ができる「高自由度シミュレーショントレーニングシステム」を展示。選手は実際の演技と同じようにターンや回転などのスキルを高められる。雪原で練習する時間が少ない中国のスキー選手たちにとって、時間やスペースの制約から解放し、効率の良い練習に励むことができる。

 博覧会には、国連科学技術委員会、新開発銀行(New Development Bank、通称BRICS銀)などの国際組織や、米国、英国、オーストラリアなど19か国・地域から20の代表団、中国国内の約20省区市、1200社以上の企業が参加した。(c)CNS-新京報/JCM/AFPBB News