【10月29日 AFP】全身にほどこしたタトゥーで知られるカナダのモデルでアーティスト、ゾンビボーイ(Zombie Boy、本名リック・ジェネスト〈Rick Genest〉)さん(当時32)が昨年死亡したことに関し、同国検視当局は28日、「事故死だった」とする報告を出した。当初示されていた自殺との見方を否定する内容。

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 ケベック(Quebec)州のメリッサ・ギャニオン(Melissa Gagnon)検視官の報告によれば、ジェネストさんはモントリオールの集合住宅の上階にあるバルコニーから落ち、頭部の損傷により死亡した。報告には「事故死だった」と明記されている。

 ジェネストさんは2018年8月1日に遺体で発見された。当時、複数のカナダメディアと、ジェネストさんの友人で歌手のレディー・ガガ(Lady Gaga)さんは、自殺との見方を示していた。

 報告は、ジェネストさんは死亡時、アルコールと大麻成分の血中濃度が高かったと指摘。さらに、「自らの命を絶つという明白かつ疑いのない意志」は捜査で明らかにならなかったとした。

 ジェネストさんの体は90%近くがタトゥーで覆われ、顔に頭蓋骨、頭に脳の図柄が彫られていたほか、さまざまな部位の骨や、肉食昆虫の図柄もあった。

 ジェネストさんは2011年、ガガさんの楽曲「ボーン・ディス・ウェイ(Born This Way)」のプロモーションビデオに出演し、世界的な知名度を得た。(c)AFP