【10月28日 AFP】イングランド・プレミアリーグのレスター・シティ(Leicester City)が27日、ヘリコプターの墜落事故によりこの世を去った前会長、ウィチャイ・シーワタナプラパー(Vichai Srivaddhanaprabha)氏の名前を冠した公園をオープンさせた。

 シーワタナプラパー前会長はちょうど1年前の2018年10月27日、試合後に乗り込んだヘリコプターが本拠地キング・パワー・スタジアム(King Power Stadium)そばの駐車場に墜落し、クラブスタッフのカベポーン・パンパレ(Kaveporn Punpare)さんとヌサラ・サクナマイ(Nusara Suknamai)さん、操縦士のエリック・スワッファー(Eric Swaffer)さんとイザベラ・レホウィッツ(Izabela Lechowicz)さんとともに命を落とした。

「ウィチャイ・シーワタナプラパー記念公園」を開園前にも訪れていたエースのジェイミー・バーディー(Jamie Vardy)は、「たくさんの人がここを見に訪れて、敬意を表するはずだ」「この先ずっとこの場所にあり続けるだろうし、それが僕らの願いでもある。ウィチャイ会長が望んでいたレガシーを残していきたいし、この公園は間違いなくその一部だ」と話している。

 守護神のカスパー・シュマイケル(Kasper Schmeichel)は、ツイッター(Twitter)に「あなたが恋しいよ、ボス」と投稿した。

 公式サポーターズクラブの会長は、英PA通信(Press Association)に対して「誰でも訪れて、座って思索にふけることができる静かな空間だ」「会長の業績に対する敬意の表れだよ。彼が会長になったときは『誰だこいつは』と思ったけど、少しずつチームを生まれ変わらせてくれた」と話した。

 ウィチャイ前会長の下で、レスターは2015-16シーズンのプレミアリーグを制し、スポーツ史に残る衝撃をもたらした。ブレンダン・ロジャーズ(Brendan Rodgers)監督が率いる今季は、当時と同じような好調をここまで維持し、25日の試合でもサウサンプトン(Southampton FC)を9-0で粉砕してリーグ3位をキープしている。(c)AFP