【10月27日 AFP】世界ロードレース選手権(WGP 2019)第17戦のオーストラリアGPは27日、MotoGPクラスの決勝が行われ、レプソル・ホンダ(Repsol Honda)の総合王者マルク・マルケス(Marc Marquez、スペイン)が今季11勝目を挙げた。

 その一方で、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)は最終ラップでクラッシュを起こした。

 週末を通じて圧巻の走りを見せていたビニャーレスは、この日もレースの大半をトップで走っていたが、何度か激しく圧力をかけられていたマルケスに最終盤でリードを譲り渡した。すると、なんとかトップを奪い返そうと攻めすぎたビニャーレスはマシンのコントロールを失って転倒し、マルケスに5連勝目が転がり込んだ。

 LCRホンダ(LCR Honda MotoGP)のカル・クラッチロー(Cal Crutchlow、英国)が2位、地元オーストラリアのアルマ・プラマック・レーシング(Alma Pramac Racing)のジャック・ミラー(Jack Miller)が3位に入った。脅威のGP400レース目に臨んだヤマハのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi、イタリア)は8位だった。

 6回目の総合王者をすでに確定させているマルケスは「ビニャーレスは思い切りプッシュしていて速かった」「だけど(抜くのは)可能だと思っていた」と話し、強風のため予選が25日ではなくこの日の午前にずれ込んだレースについて「クレイジーな週末だったよ」とまとめた。(c)AFP