【10月25日 AFP】米カリフォルニア州ロサンゼルス北郊で24日、新たな山火事が発生し、住民約5万人に避難命令が出た。火の手は強風にあおられて急速に広がっている。

 消防当局によると、火災は昼すぎ、ロサンゼルスの北方約65キロにあるサンタクラリタ(Santa Clarita)付近で出火。たちまち2023ヘクタールを焼き尽くした。主要幹線道路など複数の道路が通行止めとなっているほか、家屋への被害も出ている。

 カリフォルニア州では強風と高温、乾燥のため山火事の危険が高まっているとして、広範囲に火災警報が発令されている。

 ワインの産地として知られる北部ソノマ郡(Sonoma County)ガイザービル(Geyserville)近郊でも、23日夜に山火事が発生。幹線道路を越えて住宅地の方角へ延焼しつつあり、住民やワイン農家ら約2000人に避難命令が出た。南部サンバーナーディーノ(San Bernardino)郡でも山火事で避難命令が出ている。

 米国立気象局(NWS)の予報によれば、州北部で吹き荒れている強風は25日にいったん収まるものの、27日に再び強まる見通し。電力各社は送電線が出火原因となる恐れがあるとして、北部や南部の数十万世帯を対象に計画停電を導入している。(c)AFP