【5月16日 AFP】米カリフォルニア州の消防当局は15日、昨年発生した同州史上最悪規模の森林火災について、送電線からの発火が原因だったと明らかにした。

 昨年11月にカリフォルニア州北部で発生した「キャンプファイア(Camp Fire)」と名付けられた森林火災では、85人が死亡。6万ヘクタール以上の土地と約1万9000件の家屋や店舗などが焼失した。またこの火災で同州北部の小さな町パラダイス(Paradise)が焼き尽くされた。

 この森林火災についてはすでに同州の電力大手パシフィック・ガス・アンド・エレクトリック(Pacific Gas and ElectricPG&E)が、自社の電力設備に問題があった可能性を認めていた。カリフォルニア州森林保護・防火局(Cal Fire)は今回、「非常に綿密で徹底的な調査の末」に至った結論を15日に公式に発表した。

 PG&Eは、森林火災が拡大した要因には、土地の乾燥、強風、高気温、低湿度などがあり、「異常な速さで燃え広がった」と述べている。

 報告書の全文は公開されていないが、同州ビュート(Butte)郡の検察当局に引き渡された。今後、検察当局が森林火災に関する法的手続きを開始するかどうかを決定する。(c)AFP