【10月25日 CNS】中国・河南省(Henan)栾川県(Luanchuan)にある国家級自然保護区「竜峪湾(Longyuwan)」で22日、生物の多様性保護を目的として、555匹のオオサンショウウオが自然に放流された。

 オオサンショウウオは現存する最大(身長は1メートル超)で最も稀有(けう)な両棲生物で、中国では国家第二類保護水生野生動物に属し、「国宝」の一種だ。その鳴き声は幼児の泣き声に似ており、「娃娃魚(Wawayu、訳:赤ん坊魚)」の別称もある。通常は山間部の渓流で生息している。

 栾川県は河南省西部の伏牛山の中に位置し、水資源が豊富で、全県で604本の河川を有する。なかでも高山冷水魚の漁業資源が豊富で、多種の魚類の成長に適し、オオサンショウウオの貴重な生息地の一つとなっている。

 栾川県の周勝展(Zhou Shengzhan)副県長は、今回のイベントは当水域の生態環境改善、漁業資源の回復と生物の多様性保護のために重要な意義を持つと述べている。(c)CNS/JCM/AFPBB News