イラン柔道連に資格停止処分、選手に棄権するよう圧力
発信地:パリ/フランス
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【10月23日 AFP】国際柔道連盟(IJF)は22日、今夏の世界柔道選手権(World Judo Championships 2019)でイランの選手にイスラエルの選手との対戦を許可しなかったイラン柔道連盟(IRIJF)に対し、無期限の資格停止処分を科した。
世界柔道の次のラウンドでイスラエルの選手との対戦を避けるべく、祖国の選手に対して敗退するように命じたとの報道を調査する間、先月IJFはイランに対して暫定的に出場禁止令を出していた。
IJFは「東京で行われた世界柔道選手権で発生した出来事を受け、イラン連盟に対してすべての競技での資格停止の最終処分が宣告された」と発表している。
同大会で連覇を目指していたイランのサイード・モラエイ(Saeid Mollaei)は、男子81キロ級の決勝でイスラエルの選手と対戦する危険を冒さないために、準決勝を放棄するよう求められたと明かしていた。
準決勝で敗れ、さらに3位決定戦でも黒星を喫したモラエイは、イラン連盟の会長やイランのオリンピック委員会から棄権するよう指示を受けたという。イラン側は、モラエイに対して選手権を棄権するよう圧力をかけてはいないとしている。
IJFによると資格停止処分は「イラン柔道連盟が、IJFの規定を尊重し、同国の選手がイスラエルの選手との対戦を受け入れることを強く保証する」まで続くという。
イラン側はスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立てるとみられている。(c)AFP