【10月20日 AFP】19日に行われたラグビーW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)準々決勝で、ニュージーランドに完敗したアイルランドのジョー・シュミット(Joe Schmidt)ヘッドコーチ(HC)が、「胸が張り裂けそうだ」と同国指揮官としての最後の試合を振り返り、チームにミスが頻発したことを嘆いた。

 アイルランドは14-46でニュージーランドに屈辱的な大敗を喫し、通算7回目のベスト8敗退。またしても準々決勝の壁を越えることができなかった。この試合を最後にアイルランドの指揮官を退任するシュミットHCは、こうした負け方は「傷」が残ると認め、「今の私の気持ち、選手の心境を言葉にするなら、胸が張り裂けるというのがそう遠くない表現になるだろう」と話した。

 さらにシュミットHCは、タッチラインへ蹴り出すキックのミスや、攻撃時のノックオンが相次いだことについて問われると、「弁解のしようもないし、理由も分からない」「相手はもともと強いチームなのに、あんなふうにボールをプレゼントしていてはどうしようもない。信じられないほど残念だ」と話した。

 シュミットHCは、チームが「少し単調」だったとコメントし、けが人が何人か出ていた影響で、ぎりぎりまでメンバーが定まらなかった点を敗因の一つとして指摘した。その一方でHCは、アイルランドのミスを容赦なく得点に結びつけ、イングランドとの楽しみな準決勝に進出したオールブラックス(All Blacks、ニュージーランド代表の愛称)への賛辞も贈っている。

「われわれが非常に良いプレーをしていたとしても、最終的に上回ったのは彼らの方だったかもしれない。すさまじい圧力で、こちらは息もできないほどだった」 (c)AFP/Richard CARTER